あたしは。
きっと、多くのことを認められない。

もしかしたら。
自分の限界以上のものが
この世界には多くあるかもしれないということを。

あたしは。
きっと、そのことを認めたくない。


あなたのことも、そうだった。

がんばれば
認めてもらえるんじゃないかって。

あたしはあたしでいたいけど。
もしも
変わることができたらなら
認めてもらえるんじゃないかって。

あたしは。
あなたに必要とされる人に、なりたかった。

本当は。

あなたに愛されたかった。


でもね。
きっとそうじゃない。

「もしも」なんて現実には存在しないし、
「心」を相手にがんばることなんてできない。

すれ違った時間は
永遠に、
戻すことはできない。

過去とは勝負できない。


それを認めるのに
あたしは一体
どれほどの時間を費やした?

それを認めるのに
あたしは一体
どれほどの苦痛を心に抱えた?


無駄なことなんてひとつもなかった。

あたしはむしろ、感謝している。


これはきっと。
「諦める」ことじゃなく
「認める」ことだね。


自分の力が及ばないモノが存在する。

たったひとつのことを認めるのに
あたしはこんなにも多くを消費しているんだね。


だけど。
その「たったひとつのこと」が
あたしにとっては
本当に大切なことだったんだよ。

それは。
決して変わらない。
決して廃れない。
決して壊れない。

いつまでもね。


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