大切な人が
またひとり遠くに行ってしまうと言う。


彼とは
もう2年近く会っていなくて
連絡もとっていなくて。
この先だってそれが続くと、わかっている。

会えないのは同じなのにね。
連絡をとらないのは同じなのにね。


彼は。
大学の4年間をこの街で過ごし
そして来年の春、
実家に戻って就職すると伝え聞いた。

その4年間の中で
約1年は一緒に過ごしたんだ。
お互いに学生だったあたし達は
ほとんど毎日一緒にいたんだ。


思い出は、美しい。

あの頃を思い出すと
少しだけ、
胸が苦しくなる。


勇気を出して。

彼がこの街からいなくなってしまう前に
もう一度、逢いたい。


器(うつわ)と言う言葉がある。

人間の器が大きいとか小さいとか
そんなふうに使う、うつわ。


あたしは。
あたしにとっての幸せは。

自分のことを信じられることであり
自分のことを好きでいられることが条件で。
そして、
成長し豊かになっていく自分を
見守ることだと
ずっと思っていた。


そんなあたしに反論した友人の言葉。

それじゃ、
おまえはスーパーマンで居続けなければ
幸せになれないってことだろ?
ダメな自分も好きになれれば
幸せの枠が広がる。
それが人間の器ってもんだよ。

前もおまえはロボットみたいだと言ったけど
もっと泥臭くていいんじゃない?
人間らしく情けない面とかみせて見ろよ。


素直に。
ナルホドと思った。

人間の器、か。

確かに。
あたしのストライクゾーンは狭い。
あたしの幸せの枠は、狭い。

自分のことを不幸だとは全然思わない。
だけど
もしかしたら。
幸せの枠が広がったら
今よりもっと幸せになれるのかもしれない。


今までに
大きな失敗や
立ち直れないほどの挫折を味わったことがないのは。
運が良かったからではなく。
世渡り上手だったからではなく。
ただ、
そのリスクを避けてきただけなのかもしれない。


自分を認めると言うことは。
情けない部分も含めて、
自分を認めると言うことは。

諦めることじゃない。
避けて通ることじゃない。

結果を恐れないこと。
結果を受け止める勇気を持つこと。
そして、
まっすぐに
ためらうことなく進むこと。

自分を認めると言うことは、
そうした結果を受け入れることだとあたしは思うんだ。


どれだけのリスクを背負えるか。

もしかすると、
それが人間の器なのかも知れない。


大きな器は、
大きな幸せをすくえる。

単純だけど、
今のあたしは真剣にそう思うんだ。


気づける人と気づけない人。

それは
努力とか注意力とか
そんな次元のことではなく。

きっと、才能。


あの人は。

あたしが想う、あの人は。

間違いなく、気づける人。

だから
仕事ができる。
みんなに好かれる。


ちょっとした変化に。

気づけるか、気づけないか。

それは。
長い目で見ると
途方もなく大きな差が生じる。


気づける人と気づけない人。

それは。
人の魅力のひとつの側面。


あの人が
あたしの心を捉えるのは。
そう、気づいてくれるから。

たとえば
髪を切ったとき。
普段とは違う服で出勤したとき。

あの人は
いつも気づいてくれるんだ。
そして、そのことに対し声をかけてくれる。

それはきっと、あの人の才能。


生きる意味を。

2002年9月25日
足跡を残し。

時にそれを振り返り。

あたしはまた歩んでいく。


歩むということ。

それは
あたし自身の人生を生きるということ。

足跡を残すこと。

それは
生きるということに意味をもたせること。


ねぇ。
気づいてる?

生きることには意味があり
そしてそこには
何かが残るということを。


わすれないで。

もとめないで。

生きる意味を。

うけとめて。


ブレスレット

2002年9月11日
このあいだ買ったブレスレットには
透明な石と
形が少しだけいびつな
真珠がいくつかついている。

あたしはそれに願いをかける。

石と
真珠の数だけ
願ってもいいかな。
それは欲張りすぎかな。


あの人の背中を見て。
指先で真珠に触れて。

「あの人だよ」
って心の中でつぶやいてみる。

「あたしはあの人のこと好きなんだよ」
「すごく、素敵な人なんだよ」
って心の中で話しかけてみる。


ここ最近。
あの人と挨拶以外で
お話できる機会はないけれど。

とても遠くに感じてしまうけど。

大丈夫な気がする。


願いはかなわなくとも、
そのブレスレットが
あたしを導いてくれる気がする。


人との出逢いはもちろんだけど。
それ以外のモノとの出逢いだって
あたしは同じように大切にしたいと思う。

出逢いは宝物。

あたしにとっては、
とても大切な宝物なんだよ。


あの時―
あたしはアメリカにいた。

2001年9月11日―
同時多発テロが起きた日。


涙を必死にこらえていた。

声をあげて泣きたい気持ちを
必死に落ち着かせていた。


あたし自身のことよりも
日本にいる家族のことが気になっていた。

いくら大丈夫だよと伝えても
あたしの姿を見るまでは
きっと
不安は消えなかったでしょう。


いつ
どこで
なにが起こるかわからない。

だから、あたしは。

いつも
どこでも
最善のあたしでいたい。


後悔はしたくない。

そういう生き方をしたいんだ。


あたしは。

あの時を忘れない。



「あなたの夢は何ですか?」

夢・・・

耳に
そして
心に響く言葉だった。


「将来の夢は何ですか?」
幼い頃
よくそんな質問を受けたね。

そして。
いまがその「将来」でしょうか。

あたしはもう。
そんなところまで来てしまったのでしょうか。


忘れかけていた言葉。

質問を受けて
あたしの頭に浮かんだのは。

「幸せ」でした。

抽象的だけど、
きっと。
あたしの「夢」は「幸せ」。

そう。
幸せでいること。

すべては
そこにつながっている。

あたしのすべては
そこにつながっているんだよ。


あたしの「夢」は
ちゃんとかなっています。

あたしは「夢」を
ちゃんとかなえています。

そしてこれからも・・・。


それは。
とてもとても幸せなこと。


世の中には
あたりまえかもしれないけれど。
魅力のある人と
魅力のない人がいる。


あたしは今日そのことに気が付いた。

魅力のない人。
その人は
人に負けないようにするために、
人を自分より下に追いやろうとする。

そう。
自分を高めようと努力もせずに、
人を下げようと必死になっている。
魅力ある人に対して敵意をもっている。

完全に間違っている。
人を下げようと必死になっている姿は
あきらかに、
醜い。


魅力的な人は
人を認めているでしょう?

決して人に対して敵意なんてもっていない。

きっとね、
魅力的な人はわかっているの。
自分の魅力と
他人の魅力が
同じではないことを。

人に魅力があるからといって、
自分の魅力が下がるわけではないことを。


マイナスの感情をココロに溜め込んでいると
それが自分の雰囲気になってしまうよ。

ココロの中では
何を考えようがその人の勝手だけど。
それって蓄積されてしまうよ。
そして雰囲気として外にでてしまうよ。


魅力ある人は
雰囲気の素敵な人。

すぐに変わることなんてできない。
すぐに魅力ある人になんてなれない。

だからといって努力しなければ、
永遠に変わることなんてできないね。


あの人に出逢ってから
人を見る目が変わった気がします。

人の魅力って内面からあふれるものなんだ、と。

内面は見えないからこそ
魅力がつきることはないのだ、と。


あたしは。
直接的にあの人と関わることは少ないけどね、
でもはっきりとわかってしまうんだ。

あの人が
職場のみんなに信頼されていて。
みんな
あの人のことを好きなんだって。

そして。
あの人と接する機会があると、
やっぱりそうなんだって思うんだ。

あの人が
本当に素敵な人で。
あたしは
あの人のことを好きなんだって。


あの人の何がそんなに魅力的か。

それはきっと
バランス。

うまく言えないけど
バランス。


何かひとつ秀でているのも魅力でしょう。

だけど。
バランスがとれているのも魅力でしょう。


あたしは
あの人の魅力を「バランス」と表現したけれど。

「バランス」は
「平均」でも「均一」でもない。

うまく言えないけど。
きっと「調和」とか「適合」とか
そんなイメージなんだ。



あの人の前では。

せめて、あの人の前では。

本当のあたしでいたい。

そして、
本当のあたしを知ってもらいたい。


強がっているあたしではなく。

無理に笑っているあたしではなく。


本当のあたしを知ってもらいたい。


昨日から急に涼しくなって
すっかり秋のよう。


夏は好きじゃなかった。

汗をかくのが嫌だった。

ここ何年も
とにかく早く夏が終わればいいのに、
そう思って夏を過ごしていた。


それなのに。

涼しくなった途端に、
とてもとても寂しい気分になった。

まるで。
あたしの心から
熱が奪われていくかのように。

もの悲しい気分って
こういう気分なんだと
今さらながらに感じていた。


あの人との未来を期待しながら。
現実はほど遠くて。

あたしは毎日
あの人の背中をみている。

会社の席がそうさせる。


寒くなると
本当に人肌が恋しくなるね。

あの人との未来を。
あたしの甘い期待を。

戒めるかのように
ひんやりとした風が通り抜けていく。


日々。
働いていると
辛いことがある。

日々。
生活していると
苦しいことがある。

あたりまえ。

わかってるよ。


もちろん。
その反対もたくさんある。

楽しいときはいい。
幸せなときはいい。

問題は、
そうじゃないとき。


あたしは。
自分を信じていられる限り
つぶれたりしない。

涙は流しても
投げ出してしまうことはない。


辛い顔なんてみせない。

暗い表情なんてしない。

それが、あたし。


まだ、
がんばれるよ。


今日は久しぶりに
あの人に会いました。

久しぶりに会ったあの人は
前よりも日焼けをしていました。


朝―
あの人が部屋に入ってきた瞬間
あ・・・
とあたしの心は空っぽになり。
そして
お盆休み中にたくさん
たくさんあなたを想っていたよ、
と心の中でつぶやいていました。

だけど。
やっぱり遠いなって
無意識のうちに感じていました。


夕方―
お盆休み中にあたしが買ってきたお土産に対して
あの人はあたしの方を振り返って
「お土産ありがとうね。いただきます。」
そう言ってくれた。

ほら。

やっぱり。
やっぱりだよ。

素敵な人。


遠くても。
近くても。
あの人とあたしの距離は関係ない。

ただ、
素敵な人なんだよ。


あたしは欲張りな人間だから。
たくさん、たくさん望んでしまうよ。

あの人との未来だって
いっぱい、いっぱい期待してしまうよ。

だけどね。
それと同時に感謝してる。

素敵な人と出逢えたことに。

あの人と出逢えたことに。


きっとね。
欲張りになるのは悪いことじゃない。

ただ。
その時の状況に不満ばかりを募らせて
貪欲に欲張りになるのは
不幸だね。


自分自身を不幸にさせないで。


幸せは。
比較から生まれるものではなく、
自分の心から生まれるものなんだよ。


あの人との出逢いによって
あたしの心からは
たくさんの幸せが生まれているよ。

恋って
本当に純粋なもの。


あの人との出逢いを、ありがとう。


この日記を書き始めて、
一年が過ぎたことに
ふと気がついた。


あなたのこと
あたしは忘れていないよ。

あなたのこと
あたしは考えない日はないよ。

だけどね。
もう
苦しくはないよ。


これくらいの距離がちょうどいいね。

あたしにとっては
これくらいの距離がちょうどいいよ。


会いたくても会えない。

だけど。
絶対に会えないわけじゃない。

もしも。
明日、この世界が滅びるのなら。
もしも。
明日、この身体が息絶えるのなら。

会いにいける。

でも
現実は
そうじゃない。

世界は生きている。
あたしは生きている。

あなたには会えない。

それでいいんだ。


あなたとのこと
すべてを受け止められる強さを
あたしは手に入れたよ。

もう。
何も恐くない。

もう。
何も恐れない。

もう。
何も起こらない。

それでいいんだ。


両手を広げて

微笑んで

空を見上げて

そして
深呼吸をすることができるよ。

それが、今のあたしです。


もう。
苦しくはないよ。

あなたのことを
このままずっと忘れられなくても。

あなたのことを
このまま毎日考えたとしても。

もう、苦しくはないよ。


胸が切なくなるくらいに
素敵な笑顔をする人に出会いました。

その笑顔を見た瞬間、
あたしはくぎ付けになってしまいました。


「どんな人が好みのタイプ?」
と聞かれると、あたしは
「雰囲気の素敵な人」
と答えることにしている。

抽象的すぎるから
うまく伝わらないけれど。
でも、
それ以外に表現の仕様がないんだ。


前にも記したことがあるけれど。
「雰囲気」はつまりその人のすべてなんだ。

その人の
考え方
経験
声のトーン
話し方
外見
服装
表情
……。

そう言ったその人のすべてが
「雰囲気」となってかもしだされている。


あたしが出会ったその人は。
笑顔だけで伝わった。
雰囲気が笑顔だけで伝わってしまったんだ。

そしてあたしの心は震えたんだ。


ひと言・ふた言しか話していない。
その人がどんな人なのか、知らない。

それなのに。
「笑顔」ひとつで心が動かされてしまった。

「笑顔」ひとつで「雰囲気」を表現できる人。

すごい人。


また、会いたい。

あの素敵な笑顔に。

また、会いたいです。


近づきたい。

2002年8月6日
近づきたい。
もう少し。

近づきたい。
あと一歩。


あの人との距離。

あの人との心の、距離。


現実的に。
近づけないから
こんなことを考えるんだね。

あと一歩

なんてね。


本当は。

もっと、もっと

のはずなのにね。


あの人への想いを
文字にすると。

あの人の名前を
ひとりきりの部屋でつぶやくと。

あの人の…
声を
姿を
表情を
頭の中に思い浮かべると。


だんだん焦点があってくる。

そして集中し始めるんだ。


素直に、好き。

好き。


あの人を。
素敵な人だと、
尊敬できる人だと
意識した瞬間から思い出はつくられている。

それは、特別。

あの人と
あたしの思い出だから。

それはとても、大切。


少しづつ。

少しづつ思い出は増えていく。

今のあたしには
それがとても幸せなんだ。


「焦らないで。」

未来があることに、
喜びを感じていたいから。

あの人と
あたしの思い出に
未来はあるのだから。

どんな結果でも
未来はあるのだから。


今は。

未来があることに、
喜びを感じていたいんだ。


恋模様。

2002年7月30日
恋模様。


ドキドキする感覚。

身体の芯がしびれる感覚。

胸がきゅん、として苦しい感覚。


ずっと忘れてた。

すっかり忘れてた。

恋をする余裕なんて
どこにもないと思っていたのに。

本当は。
純粋に恋をすることさえ
あきらめかけていたはずのに。


恋模様。

先はまだ見えてはいないけど。

どんな結果も受け止めていきたいと思います。

それほど。
「あの人」はあたしにとって
魅力ある人なんだ。


出逢えたことに、感謝しています。


想いは届いていますか?

きっと。
あたしは
恋をしている。

あの人に
恋をしている。


恋する心はとてもピュアで。

あの人を想うと
あたしの胸はときめくんだ。


完全に
人間性に惹かれてる。

それは。
あたしが3年以上もずっと忘れられなかった
「あなた」と出逢って以来、初めてのことなんだ。


もっと近づきたい。

だけど
少し恐くて。
勇気がなくて。

それでも
今の状態もいいかなって。


あの人が。
あたしにとって特別な人となるまで。

あの人が。
あたしにとってかけがえのない人となるまで。

あの人が。
あたしにとって「あなた」となる日まで。


少しづつ。

本当に少しづつだけど、
あたしは進んでいきたいと思います。


少しづつ。

あたしの想いを伝えていきたいと思います。


寂しいと思うことがあります。

ふと。
孤独を感じることがあります。

どうしようもなく。
心が重くなることがあります。


誰かにそばにいてほしい。

あなたに。
あの子に。
あの人に。


弱虫。
よわむし。
…ヨワムシ。


いつもいつも
強気でいられるわけじゃないんだよ。

いつもいつも
自信を持っていられるわけじゃないんだよ。

だけど。
弱さをみせられないんだよ。

どうしてだろうね。


どうか。

あたしを、みつけてください。

お願い。

早く、みつけてください。


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